先日の編み編み会に、東京からはるばるお越しくださったYukiさん。皆さん覚えてらっしゃいますでしょうか、彼女はちょうど一年くらい前にも
パリ編み編み会に参加してくださって(当時はSさんというお名前でした)、わが地元の町の
メトロ入り口編みぐるみプロジェクトに参加してくださったのでした。
このプロジェクト、市長さんが来てオープニングを宣言したんですが、町でも相当評判がよかったようで、
町の広報誌に取り上げられたことまで何回もご報告しちゃったんですが、なんと、今年、2016年の年始には、町のいたるところに再びポスターが貼られていて「あけましておめでとうございます」みたいな町のメッセージに私たちの編みぐるみの写真が使われていたのでした。これが嬉しくて、私は町で写真なぞ撮っていたのですが、皆さんに報告するのをとーんと失念していたので、この機会にご紹介します。(すみません、以下、写真をタテにする方法がわからず、すべて写真が寝てます)
で、この同じ写真が今年の広報誌第一号の背表紙にも使われていたので、嬉しくてSさんことYukiさんに、我が家のコピーを一部お持ち帰りいただきました。こんなの。
そのYukiさんが、日本でもこうした編みぐるみムーブメントが始まっている、という記事をお持ちくださいました。会でもみんなでとっくりと読んだんですが、「ん???」と私が目をとめたのが、「ヤーンボンビング」という日本語表記です。「ボンビング」って、「Bombing」だから、カタカナ表記だったら「ボミング」だよね?と、ABさんと二人でうなずきあったんですが、Yukiさん、「あ、日本ではボンビングが定着してるかも」と教えてくださいました。これがその記事。
んんんんん?なぜ、「ボミング」が「ボンビング」になるんだろう?と、カタカナでググってみる。「ヤーンボミング」も「ヤーンボンビング」も両方ヒットするようです。「2004年にオランダで始まったといわれており、現在ロンドンやニューヨークまで広まっています。」という
まとめ記事を見つけましたが、日本では両方通用するようです。グーグル検索結果を見ると、今のところボミングの方が若干多いかも知れませんが、編み編み人がたくさん読んでいるこの有名雑誌の記事の後は、ボンビングがメジャーになる可能性が高いかも知れません。
ひるがえって、英語の正しい発音と、海を渡って日本でカタカナになる言葉が違うことはままあることです。例えば眉毛はeye brow(アイブラウ)ですが、カタカナで「アイブロー」と書かれていることも多く、メーク製品では「ブローペンシル」「ブローライナー」とか言われるもんね。だから、ボミングがボンビングって言われても、ま、そんなもんか、と思ったんですが、ふと会社でフランス人の同僚女子に、「これって知ってる?」って、Yukiさんの記事を見せたら、「もちろん、ヤーン
ボンビングはみんな知ってるよ!」って言われました。周りの人数人に聞いても、全員が全員「ボンビング」と言います。ぎゃ!フランス人は完全に「ボンビング」なんだ!そっか、もしかすると、手芸の世界はモードの世界と似てて、英語のフランス語読み(あるいはフランス語の英語読み)が発達しやすい土壌があるのかも!そっか!もしかして、フランス人が「ボンビング」って自信をもって読むから日本でも「ボンビング」が入ったのかな?などと、色々と勘繰ってみたりするのでした。今後は英語読みの方は「ボミング」で、モード界&フランス通な人は「ボンビング」みたいな感じで、両方広まっていくのかしら。。。以前ABさんが紹介してくれた
このページに、「ヤーンボミング」、またの名を「ヤーンストーミング」とか「ゲリラニッティング」、とあるけど、「ボミング」も「ゲリラ」もこのご時世感じ悪いから、「ヤーンストーミング」に統一するってのはどうかしらね。。
それにしてもこの記事に掲載されていた写真を見るだけで、去年フランス人とやった編みぐるみ作業の様子とのあまりの違いに愕然としてしまいました。日本、凝り過ぎ、ちゃんとしすぎ(足場に上る時はヘルメットかぶってるし)、きれいに揃い過ぎ(サイズ揃ってる!)!フランス、テキトー過ぎ(サイズめちゃめちゃ)、カオス過ぎ、一発勝負過ぎ!…なのに、できあがりはフランスのもそれなりに素敵じゃない?これがフランスの底力?
失礼しました。つまらない話で引っ張ってしまいました。
次回はYukiさんが撮ってきてくれたレシピになるはずだった作品(絶賛編み編み中)についてご報告できますよう。
by Maman Mia